


介護食資格

ベビーフードインストラクター資格

介護食は噛みやすさや、飲み込みやすさなど、栄養面以外にも気を遣うべき点がいくつかあります。介護食マイスター資格は、介護食に関しての基本的な知識を、網羅的に学べる資格です。
当記事では介護食マイスター資格で身につく内容と魅力について解説していきます。
2020年、日本の総人口に占める高齢者の割合は世界で最も高い水準です。
日本が抱える高齢化問題の中で、生きていく上で欠かすことの出来ない「食事」の課題に関して少し触れておきます。
高齢者の食事は、学校の給食とは違い、全員同じというわけにはいきません。
その人の体調や、病気の有無、咀嚼機能(噛む力)や、嚥下機能(飲み込む力)に応じて調理方法やメニューを個別に考える必要があります。
また、2020年現在高齢者に分類される世代は、現代とは異なり、家族内で役割分担がありました。
特にこの世代の男性は、日常的に料理をする習慣が乏しく、高齢になってから料理や栄養を一から学ぶのはハードルが高いため、必要な栄養素を十分に取れていないことが指摘されています。
介護食に関しても下記のような声が、本人からも介護をする人からも挙げられています。
そこで、その問題解決の手助けとなるのが、「介護食マイスター資格」です。
以下、資格試験の概要と、介護食マイスター資格で学ぶ内容、メリットについて簡単にまとめました。
主催団体 | 日本安全食料料理協会(JSFCA) |
受験資格 | 特になし |
受験料 | 10,000円(税込み) |
受験申請 | インターネットからの申し込み |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価が必要 |
試験日程 | 隔月20日~25日 |
介護食マイスターとして、介護食についての基本的な知識を有していることが認定される資格です。
在宅介護や仕事として介護の現場で活かせる他に、自分自身の将来のために、介護食マイスター資格を取得するメリットを、以下の3つの観点から解説していきます。
介護食マイスター資格では、食育や、健康な体作りのために積極的に摂るべき栄養素について学びます。
また学習中、きざみ食やゼリー食、ミキサーを使った介護食レシピについても覚える必要があるため、自分や家族が体調不良になった時の食事づくりにそれらのレシピの応用が可能です。
これらの知識は介護食だけでなく、普段からの、家族や自分の食事づくりにも活かせるようになります。
さらに、検定試験の学習で、食事介助が必要な方への食事方法と共に、原因や注意すべき点も学ぶので、将来自分がそうならないために、今のうちから積極的に摂取したい栄養素や生活習慣の知識が身に付きます。
高齢者介護の話をする際、必ずと言ってよい程、認知症に関しての話題が取り上げられます。
人間の脳は、加齢に伴い認知能力の衰えや、脳萎縮(のういしゅく)という現象が起こります。
2012年の米国オレゴン健康科学大学の研究では、ジャンクフードの摂取量が多い人は、認知機能に悪影響が出ていることが明らかになりました。
ジャンクフードや、マーガリン、菓子パンなどに多く含まれる「トランス脂肪酸」は、認知能力、脳萎縮の両方で有害だとされています。
また、アルツハイマー病を含む認知症は、症状が現れる数十年も前から始まっていると考えられており、食習慣が長期的に影響している可能性が指摘されています。
介護食マイスター資格では、認知症と食事に関しても学習内容に盛り込まれているため、自身の食生活の見直しにも有効です。
介護食マイスター資格では、口腔(こうくう)ケアに関しても学びます。口腔ケアとは、口の中の衛生を保ち、口内の機能を維持・向上するためのお手入れのことです。
入れ歯や歯周病の蓄積、あまり咀嚼をしないことにより唾液が出にくくなるなど、高齢になるに従い口内のトラブルが増えていきます。
口腔の健康を保つことは、歯で噛んで味わって食事を食べ続けるためにも、口内だけでなく体全体の健康のためにも、認知症予防の観点から見ても大切なことだと言えるでしょう。
介護食マイスター資格では、食事だけではなく、口膣ケアに関しても学習内容に盛り込まれているため、高齢者の口腔ケアの方法や、自身の予防に活かせる知識が身に付きます。
介護食に関して学び、家族のサポートしたい方にも、自分自身の老後のために知識を身に着けたい方にも、介護食マイスターの資格は魅力が沢山あることをお分かりいただけたと思います。
介護食マイスターの資格に興味を持たれた方は、是非資格の公式ホームページをご確認ください。